小川洋子「博士の愛した数式」読み終わった

博士の愛した数式

博士の愛した数式

良かった。80分の記憶しかない数学者と家政婦とその息子の交流を描いている。純粋で素直な優しさに満ち溢れている作品。淡々とページが進むので激しいストーリーが好きな人には物足りないかもしれない。1992年のプロ野球に思い入れのある阪神・ヤクルトファンはぜひ読むべし^^;

もしこの作品が面白いと感じたら、参考文献にもなっている「放浪の天才数学者エルデシュ」「フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで」もお勧めなので、ぜひ。「放浪の天才数学者エルデシュ」は楽しいし笑えるし泣ける。

三作品とも数学が絡んでいるけれど、数学がわからないという人も数学の部分を無視して読めば、充分楽しめると思う。